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チョッパー洗車.comオーナーの「車に関するあれこれ」


チョッパーコラム12-窓ガラスのあれこれ

 当店にご来店いただくお客様から、日々様々なご相談をして頂きます。
その中でガラスについての話を軽くしてみたいと思います。
 そもそもガラスはありとあらゆる場所で使われています。家の窓やビル、食器棚や鏡などなど。 中には表面にガラスを貼り合わせいない表面加工された表面反射鏡(欧州車でたまに見かけるサイドミラー)も ありますが、お風呂場にある鏡など、普通はガラスが表面に張り合わされています。

 ガラスは非常に硬く強く透明である反面、汚れや傷がついた時の対処もなかなか難しいものがあります。 特に悩みの種となるのが「油膜」と「ウロコの固着」でしょうか。実際、ガラス自体は乾いていると 意外と汚れが目立ちません。ただ濡れたタオルなど拭き上げた直後など、一気に表面化します。 夜の雨の日にワイパーを掛けたら、「あれ?前が見えにくい!」という経験をされた方も多いかと思います。
 結局この「油膜」と「ウロコ」がその後に様々なトラブルを引き起こしている元凶であると思います。 大半の方はガラスが汚れてくると綺麗にする為に、市販されているガラスクリーナーで拭いたり、クロスで 水拭きをされるでしょう。もちろんほこりや大まかな汚れはこれで取れますが、「油膜」と「ウロコ」は なかなか簡単にその程度では取れてくれません。そこで多くの方が次のいくつかのステップにいずれかに分かれて進まれるようです。

 A- ガラス用のコーティング剤塗布
 B- ガラスの研磨
 C- ガラスの固着物溶融
 D- 上記の混合 

 さてこれらの処置はAを除いて、間違いではありません。しかし「正しい用具」や「正しいケミカル」をもって、 「正しい手順と方法」で処置をした場合はの話です。結局この工程でいろいろ手に負えないトラブルに見まわれる方が 多いうようです。簡単にどのような事が生じてしまう事が多いのかですが。
 A- 「ガラス用のコーティング剤塗布」をした場合
 コーティングをするとガラス上に強力な被膜を作り、汚れの固着を防ぐとともに強い疎水性(撥水作用)に なります。水玉になって弾くようになるあれです。ただ、これは塗布する面に油膜やウロコなど固着汚れが無い 状態で行うもので、汚れが残っている上に塗布すると当然その汚れの上に被膜を作ります。下地についた 汚れはより強固に酸化して固まっていくだけでなく、コーティング被膜の定着も弱くなります。そして被膜が 取れてきたからと、さらに上にぬりぬりとコーティングを重ねていく結果、層が出来ていガラスのクリアー感が どんどんなくなっていきます。下地処理をしないでコーティングを塗る方に見受けられます。

 B- ガラスの研磨
 これは研磨に使用するケミカルと道具で大きく変わりますが、時々見かける失敗例が風呂場等のウロコが落ちると うたっている市販品の「ダイヤモンドパッド?」のようなスポンジパッドで、水に濡らしながら擦るというもの。 フロントガラスが傷だらけになります。しかも結構深いので、ちょっとやそっとではこの傷は消えません。 また、ワイパーブレードの跡を取ろうと、一か所だけ機械などでひたすら磨いてしまいガラスをひずませてしまう等。


 C- ガラスの溶融
 これは酸性クリーナーによるトラブルで、主にガラスの白濁が多いです。酸性クリーナーは、研磨剤による処理と違い ガラスの表面についたスケール痕(ウロコ・輪状痕)を溶かしてとるケミカルです。主にpH値は強酸になっているものが 多く、取り扱いを失敗すると色々トラブルを起こします。フロントガラスのワイパーブレード痕や飛び石等の チッピングの傷がある場所に使用するとガラスが白濁し修復困難となります。また、表面反射鏡などに使用しても 表面が白くなる場合があるので、特にサイドミラーは注意が必要です(表面加工のサイドミラーは基本的に不可)。
 D- 上記の混合 
 A〜Cの混合となると何が原因なのか、正直かなり判断に困る場合があります。
 塗装に比べて対候性などはるかに強いガラスは、確実な管理と施工でクリアーな状態を長く維持できます。 反面、その強靭さから、誤った方法でダメージを与えると修復困難によるガラス交換など、大きなトラブルに つながります。1年を通してご相談を受けることが多いガラスについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。 ご自身で行う場合、ガラスに関して1つお伝えできることがあるとすれば、「とにかく時間をかけて1枚ずつ確実に」 かと思います。良く落ちるケミカルや道具はそれなりに攻撃力があり、トラブル発生率も比例して上がります。 弱いケミカル(粒度の非常に細かいガラス用研磨剤)など、劇的に落とせなくても確実に落としていけるものを、 使われるのが、遠回りに見えて近道になるものと思います。当店で使っている業務用の品々を購入されたいと 多く問い合わせを頂きますが、やはり量販店などにある市販品の使用を強くお勧めします。

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