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チョッパー洗車.comオーナーの「車に関するあれこれ」


チョッパーコラム11-タイヤワックスの話

タイヤワックスは何が良い?
 ご来店いただくお客様のお車は同色同車種でも、人によってお車のメンテナンスの違いなどから、まったく違った性格を持っています。その中でも意外と大きく分かれるのがタイヤかと思います。黒々と光っているものやしっとりとした質感で適度に濃い色になっているもの、ギトギトの油感がにじみ出ているもの、茶色く油脂が抜けているものなど様々です。ではこれらの状態は一体どれが一番良い状態といえるのでしょうか。
 一般的にタイヤやホイールが綺麗だと全体も締まって、より綺麗に車が見えるといわれます。ボディーが艶々の状態なのにタイヤ周りが泥だらけだと、キチッとした礼服で着飾っていいても寝ぐせ頭になっているように、少し残念な気持ちになります。だからこそ、量販店ではタイヤを黒く艶々にするケミカルが多数、販売されています。しかし、この「黒々」と「ツヤツヤ」のバランスが実は難しいと思います。このコラムをご覧の方は、おそらく車を綺麗に維持されている方が大半かと思いますが、以下の中で何が一番良い状態だと思いますか?
@ 1~2度程度の雨や1回くらい洗車でタイヤを洗っても落ち切らない、黒々と光るタイヤ
A 洗ったりしたらすぐ落ちて、あまり黒々としたツヤはないがしっとりするタイヤ
B 特に何もつけないで、いつも茶色く乾いた質感のタイヤ
C とにかく油脂で保護されている感があるギトギト感のある黒々タイヤ
 もちろんこれらの状態には、個人の好みや考えでこれが正解となるものはないと思います。しかし、これらの状態にはそれぞれメリットとデメリットが存在し、ご自身がそれをふまえて選択しているという事が大事だと思います。あくまでいち私見に過ぎませんがご説明します。

@ 意外と多く見受けるタイヤのタイプ タイヤワックス→油性型
 当店に初来店頂いた方はこのタイプのタイヤ状態が多いです。非常に定着力が強く、中性洗剤で一度洗った程度では落ちません。雨の中を走っても、そう簡単には取れず非常に便利なタイヤワックスです。交換したばかりのタイヤや、スタンドの洗車機近くにサービスでセルフ用に置いてあったり、量販店で売っているタイヤワックスの油性タイプがこれにあたります。しかし、液性が油性である以上、タイヤに塗った時の余剰成分(付けすぎたケミカル分)や雨で濡れた水滴に混じったものが、フェンダーやボディーに飛散して付着し、場合によってはシミとなります。また、ホイールに黒い幕のような固着汚れを付ける場合があり、相談される事が多いタイプです。強力・長持ちで楽な反面、汚れに関するトラブルを併発しやすく、物によってはタイヤのゴム質をおかすなど、個人的にはお勧めしません。とある欧州車の純正タイヤワックスはこの油性タイプを使っているようで、市販品に比べ値段も高いようなのですが、ものすごくトラブル相談が多いです。私が担当ディーラーだったら本部に報告待った無しな気がしますが。ちなみに、洗車の時にシャンプーを付けてるのにタイヤが泡立たないな・・・という方はおそらくこの油性タイプかもしれません。
A マニアックな方はほとんどこのタイプ タイヤワックス→水性
 耐久性、艶の出方など総合的に手間のかかる水性タイプのタイヤワックスです。雨や中性洗剤で洗えばすぐとれます。なので洗車をこまめにする方は特に問題ないのですが、長く持たせたい方には向いていません。しかし、油性タイプと違い、塗装やホイールにやさしいものが多く、使いやすくお勧めです。また、ものすごく綺麗に乗られている方の多くは水性派が多く感じます。チョッパー洗車.comでももちろん水性タイプしか使いません。もっと強いものを使ってほしいと要望されたこともございますが、毎度この説明をしております。ケミカルは強ければ、ないしは値段が高ければより良いわけではありません。
B あまり見かけませんが、SUVや特大車に意外と多いタイプ タイヤワックス未使用型
 洗車の時に洗うけど特にその後タイヤに何もつけない、もしくはタイヤ自体をあまり洗わないとこのような状態になります。表面が酸化して油が抜けた状態です。といってもタイヤの内側はどの車もこの状態であることがほとんどですが。泥がついたり汚れた状態で放置するとその分、タイヤの劣化が早まります。洗った後に水性のタイヤワックスで保護してあげると、徐々にしっとりとしたタイヤに戻ります。また、ひび割れ、摩耗したり劣化したタイヤは危険ですので、決められた交換サイクルを厳守することがなにより大事です。
C 吹きかけておくだけで、あら不思議!!綺麗になってるタイプ
 泡状の薬剤をタイヤに吹き付けておくだけでタイヤが黒く変身するあれです。極々まれにみる事がありますが、これはお勧めしません。確かにご自身で洗車する場合、タイヤは屈んだりと大変な場所ですが、やはりきちんとした処理をお勧めします。このてのタイプは通常の油性タイヤワックスより数段、塗装などへの攻撃性が大きいです。だいたいサイドに飛沫がついた跡が残っているのが特徴で、これを開発した人の発想は、おそらく私と対極に位置しているのだなといつも考えてしまいます。便利で手軽に黒々としたタイヤになりますが、それだけ簡単に手早く出来るのに大半の業者が使わないのは、それ相応の意味があります。
 タイヤやホイールに関して、まだまだ沢山お伝えしたいことがございますが、また別の機会に書いてみようかと思います。以上の大まかにではありますが分けたものは、絶対これが正解だという事はございません。特徴をつかみ、選択されると良いかと思います。

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